今日は、アレンジのお得な情報を一つお知らせしようと思います。
私は今まで、講師を務めるワーシップジャパンや自宅レッスンで、アレンジ講座を担当したりやアレンジレッスンを行ってきました。
ピアノを弾く多くの方が、「自分でもステキなアレンジが出来るようになりたい!」という希望を持ってアレンジを習いにいらっしゃいます。
かつて私も「どうすればこの讃美歌の古くさい、あ、いえ、古めかしい伴奏をモダンに出来るのだろうか??」と思って悩んでいました。
アレンジ(編曲)の意味は一言では言えませんが、今ある楽譜を基に違う音に作り直す、コードを変えてみる、また難しい曲を易しく弾きやすくするなどの
いろいろな作業はみな「アレンジする」ということに入ると思います。
みんなが共通して求めるアレンジの要素は”どうすればステキなアレンジができるのか?”や”かっこいい演奏のコワザが知りたい!”であるような気がします。
以前ある市立中学校の校歌の伴奏譜のアレンジを頼まれたことがありました。
ところが、昔ながらの校歌というのは、メロディーをちょっと聴いただけで「あっ、校歌だ」とわかる、まぁ独特な雰囲気があるので・・、
あの種の曲にモダンなコードで洒落た伴奏というのは、何かちぐはぐなものなのです。
ですので、そういう場合はやはりメロディーの曲調(性格)というものを十分生かした上で、ちょっとしたアイデアを盛り込むというようなことが大切だと思います。アレンジというのはまさに臨機応変ですね。
では、”ステキな伴奏”のとっておきを一つお教えしますね!
次の曲は皆様よくご存じの”オーラリー”の冒頭です。
こういう伴奏よくありますよね。まぁ、間違ってはいないと思いますが・・・。
でも次の伴奏だとどうでしょうか? 何かちょっとの差なのにステキになりませんか?
これが、伴奏に10度の音程を使ったものです。
一小節目のコードネームCの所ですが、本来はドミソ(1,3,5)と和音を重ねますよね。
その音の並び順をド、ソ、ミ(1,5,3)とします。ミを1オクターブ上に持っていくだけです。
するとドとミの音程が10度というわけです。
たったこれだけのことですが、伴奏は音域も広がり一気にステキなハーモニーになりますよね!
だから私は”10度のマジック”と呼んで、レッスンの生徒さんには「まずこれを覚えてね!」と言っています。
上の例題は、10度ばかりを連続して書きましたが実際に使う場合はいろいろなパターンを混ぜて使えばよいですよ。
まだ他にもコード進行自体を変えるというような方法もあるし、拍子やリズムを変えることもあり実に自由でバラエティに飛んでいます。
主人のお得意の8文字熟語は”臨機応変 支離滅裂”!?
臨機応変を通り超して、支離滅裂までアレンジで遊んでみるのもまた面白いかも・・です♪