”パストラーレ”と聞けば何が一番頭にうかびますか?
田園曲、牧歌風にという意味で多くの方が、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」を思い浮かべるのではないでしょうか。
元来は、キリストの降誕に際し、牧童が笛を吹いたという聖書にちなむ田園風のクリスマス音楽をさしましたが、次第に牧歌風の音楽を意味するようになりました。
再開 パルトラーレの意味は、まったく違いまして、実は音大時代の仲間でピアノ演奏を行っているグループの名前です。
グループ名を考える時に、メンバーの名前が田中、竹村、横山、などなど・・、その名字の漢字から共通するものが”田園風景”であったことから”パストラーレ”だな!と主人が言ったことで決定しました。
でも考えてみると、例えば鈴木さん村松さんや林さん、山田さんなどなど日本人の多くのお名前が”パストラーレ”にちなんでいますね(笑)
とにかくそれが約20数年振りで再開しまして、先日せんがわ劇場で第1回目の研究会を行いました。
一部はそれぞれソロを弾き、2部は連弾というプログラム♪
久々にメンバーの演奏を聴きましたが、皆それぞれに仕事も持っているし、忙しい毎日の中でも年に数回はステージ弾いている人達なのでさすがの演奏です。やはり継続は力なりで「あれっ、昔より上手になっているな~」という印象を受けました。
研究会でしたので、すべてのプログラム終了後は皆でステージに上がって連弾曲について「ここはもう少し伴奏を押さえたら?」とか「このフレーズはもう少し軽やかな方が良いのでは・・」などなど、意見が飛び交う楽しいひとときとなりました。
そして、皆異口同音に「音大の仲間っていいね」と。
○○年経っても、”ピアノを弾く”ということで以前の続きのように繋がれるし、やはり皆ピアノが好きで
離れている間もそれぞれにピアノを弾いていたんだなぁ、と皆を頼もしく感じました。
”パストラーレ”の再開は私にとっては本当にまた戻れた場所でもあり、新たに出発できる場所ともなりました。
これからの私の目標は本当の意味で”心から音を楽しむ”ピアノを弾くことと、聴く人にもそれが伝わる演奏が出来るようになることです。
今までも、そしてこれからもずっと追求しつづけていけるものを持たせてくれた両親に感謝です!