11年間の勤務で初めて出席したこの式は、私のための離退任式でもありました・・・。
体育館の舞台の上には6つの椅子が並べられ6人の先生方が全校生徒や保護者と向かい合って座ります。まず先生にそれぞれ深く関わった子供達がお手紙を読みそれからお花を渡します。
私には4年生の4人の子供がお手紙を読んで花束を差し出してくれました。どの子も本当に音楽が大好きで休み時間にも良く音楽室に来てリコーダーを吹いたり、ピアノを弾いたりする子達でしたので、本当に彼らの気持ちの良く伝わる内容は嬉しかったです。
そして私は、「階名が読めて、リズムがわかって、音程が取れるようになればこれからどんな楽器を始めてもすぐに音楽ができるようになります。でも一番大切なことは、”やさしい心”です。やさしい心、思いやりの心を持って演奏すればきっと人を感動させたり
癒したりする音楽が出来るようになります・・・。」と最後のお話をしました。
それから、体育館中に広がって子供達が作ってくれたアーチの中をくぐって進みながら、一人一人に声をかけたりハイタッチをしたり。何人もの子供達が泣いている姿を見て心ってやはり繋がるんだなとつくづく感じました。
小学生の輪を過ぎると、卒業生の中3の生徒達も来ていて「わぁ~」と歓声を上げとても懐かしがってくれました。
最後は保護者の方達が並んでいて暖かい大きな拍手で送ってくれました。卒業生の保護者の方達からも本当に暖かく嬉しいお言葉をいただき、やっと終わって出口に来た時には、抱えられないほどのたくさんの花束とお手紙をいただいていました・・・。
式が終わり帰り際にちょっと音楽室を片付けていると、去年卒業した男子が7,8人入ってきました。ひとしきり音楽室を懐かしむと、「先生何か歌いたい」と一人が言い出しあっという間にピアノを囲み「旅立ちの日に」の合唱になりました。
小学校の時も歌の上手なクラスの生徒達でしたが、中学で益々磨かれステキな合唱になって・・・、最後の時にまるでドラマのような
感動のワンシーンをありがとう!
今日はまた校長先生から素晴らしいお花が届き、驚きと感激でした!?
11年間いろいろ大変なこともありましたが、心を込めて行ってきた授業はやはりちゃんと生徒達に届いていました・・・。
そしてこんなに皆さまに思っていただけたことは、私にとって一生の思い出です・・・。
この11年間想像を遙かに超えたものを得させていただいたことを、本当に神様に感謝しています!!!